物理学者が主催する勉強会に参加してきました.
実社会に役立ってこその物理学という思想を掲げられており,
全くその通りだと思って,
今後も定期的にこの方の元で,学ばさせていただきたいと思った次第です.
今回の内容というかここ数ヶ月のトピックは,量子力学.
ニュートンとの結びつきが色濃い古典力学とは,
区別されることが多く,また,直観では理解しがたい概念を扱っていることもあり,
基本的に,難解な学問分野というイメージが強いと思います.
私自身も理解できていない分野で,
かつ,扱っている研究で使用している機器が,スピンと直結するMRIということもあり,
この機会に,習熟したいという想いもあり,参加に至りました.
内容は高度でしたが,高度過ぎて次の講義への参加に抵抗感が出るような会ではなく,
また来月も参加しようと思える趣旨の会でした.
というのも,主催されている学者の方は,
難解なイメージを持つ学問分野が,人々の行動レベルにまで浸透する,
つまり,実社会に役立つようになるには,
直感的に理解できるように言語化していく責任が,理解しているものにはある,
という信念に基づいておられたからです.
医学という異なるバックグラウンドを持つ私にも理解できるよう,
イメージできるような説明を随所に混ぜてくだり,
もう一度,量子力学という分野に挑戦したいという気持ちになりました.
感謝です.
(ちなみに,これまで20冊以上の量子力学に関する書籍を購入してます.
購入しては,やっぱり難しすぎて断念ということを繰り返していました.)
知的好奇心を満たすだけではなく,
より良い社会に貢献していくための学問という視点を持って,
量子力学の壁を突破していきたいものです.